最近のとか

ゲーム機の性能が上がってよく言われるようになったのが、
ストーリー、シナリオやグラフィックばかりに力を注いでゲーム部分がおざなりにされているということ。
そんなことはございません。


まず開発者の役割が違いますので、絵がきれいになるのはデザイナーの仕事
システムを面白くするのはコーディネーター(企画)の仕事
(企画の中でも、もちろんシナリオ担当やシステム担当で別れます)
プログラマーはそれらをまとめるだけなので、グラフィックが綺麗になったからといって
それがゲーム部分に影響が及ぶことはありません。
厳しい見方になりますがゲームが面白くないのを誰かのせいにするとすれば
企画のせいということになりますね。アクション要素の高いものですとプログラマーによる
操作感や挙動のつけかたで大きく変わるでしょう。


企画屋さんも頑張ってるのですよ。
というかデザイナーさんががんばりすぎているがためにグラフィック>システム、と見られがちなだけで
思ったのですが今巷のFF13なんかは(以下プレイもしていないし想像で書きます)
開発の初期段階ではいろいろ楽しいシステムやギミックがあったんじゃないかと思います。
でもスクエニさんもこの不況には勝てなかったのでしょう、開発期間が削られ仕様が削られ
最低限必要な一本道のシナリオだけが骨のように残ってしまったんじゃないかと。
以前うちのプロジェクトがそんな状況に陥り結局は頓挫、中止してしまったので
スクエニさん・FFも例外じゃなかったのかなぁと自分はそう思いこんでいます。


全部が全部そうではありませんが悪いところも見られます。
数ヶ月前に企画屋さん個人の書いたアイディアをいくつか見ることがあったのですが
今までなかったものをゲームとして起こすのではなく、ゲームシステムの寄せ集めでゲームを作る傾向のある人がいました。
例えばぱっと一般的な日本のRPGなんかがそうですね。街を歩いて敵とエンカウントして道具やお金などのボーナスを得て…
結局はそんなシステムが伝統のように受け継がれており、「昔からあったゲーム」を元にゲームを作っている感じで
RPGはそれはそれで優れたテンプレートなので作りやすくある程度は面白く作りようがあったのですが
もうそのテンプレートそのものが飽きられてきたんじゃないかなぁと…。
だから新しいゲームの基盤(テンプレート)を思いつく気持ちで作り続けないといけないでしょうね。
(逆に良い例、新しいゲームの基盤に手をつけ始めたのはWiiでしょうか)


書いてる自分自身、何が面白くて何がつまらないのかよく分からなくなって
ここしばらく趣味でゲームを作っていないので、ゲーム業界はどっちへ行けばいいのか私には分かりませんけどね。